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6章

 
第6章
~愛らしいとメイドとアンニュイ~


*時は夕方。
襲い掛かって来たのは蜘蛛型の魔物アラク、狼を直立ニ歩行させた風な山賊ウルフ、可愛い鳥だと見せ掛けて残虐性の高い鳥型の魔物キラーフライが2匹。合計4匹の魔物がシャク達に鋭い牙を向けて襲い掛かって来た。
何故、シャク達一行が戦闘をしているのかと言うと、異世界に戻ったシャク、ヒカル、レイアはラフシュタットへ無事に帰還した。それから、全てをノアに語って聞かせ、ヒカルの回復を待って現実世界での出来事は元通りになる事を彼に伝え、装備を町で整え、レイアは武闘家のフォースを獲得し…とざっとこんな感じである。


◎シャク(勇者):戦士
・鉄の剣             HP    :  25→34
・果物ナイフ           MP    :   0→3
・鉄の盾             力     :   7→14
・——————(頭)      素早さ   :  10→13(鉄の盾の影響-2)
・——————(耳)      守備力   :   9→37
・白いシャツ           精神    :   4→5
・鉄の胸当て          知性    :   3→6
・鉄の膝当て          攻撃力   :   2→果物ナイフ装備時:3、鉄の剣装備時:27
・皮の籠手           魔法防御  :   0
・皮のブーツ          魔法回避  :   0


◎ヒカル:魔法使い
・ワンド              HP    : 19→23
・——————(盾)      MP    : 13→20
・——————(頭)      力     :  3→6
・——————(耳)      素早さ   :  7→9
・白いシャツ           守備力   :  8→16
・布の服             精神    :  9→12(知恵の靴の影響+5)
・レザーマント          知性    : 10→16(知恵の靴の影響+5)
・白い短パン          攻撃力   :  3→4
・銀の腕輪           魔法防御  :  1→3
・知恵の靴           魔法回避  :  0→1


◎レイア;武闘家
・鉄鋼鍵            HP    :  20
・——————(盾)     MP    :   0
・金の髪飾り          力     :   9
・——————(耳)    素早さ   :  16(静寂のブーツの影響+6)
・白いブラウス       守備力   :   1→19
・安らぎのローブ      精神    :   9
・編みタイツ         知性    :   3
・——————(腕)    攻撃力   :   2→27
・静寂のブーツ        魔法防御  :   0
                 魔法回避  :   0


◎ノア;手品師
・トランプ(52枚入り)       HP    :  30        
・ライトウィップ           MP    :   9
・ナイフ×3             力     :  13
・——————(盾)      素早さ   :  15
・——————(頭)      守備力   :   2→25
・——————(耳)      精神    :  15
・刺繍入り白いカッターシャツ  知性    :  10
・派手なズボン          攻撃力   :   2→攻撃力装備順:10、7、6
・銀の腕輪            魔法防御  :   1
・軽業師のブーツ        魔法回避  :   6



短剣を掲げて突進して来た山賊ウルフに向かって、手品師ノアがトランプを10枚投げて攻撃する。トランプと言っても唯の紙切れでは無く、切れ味の良い硬くて丈夫な紙を素材としているので十分な殺傷能力はある。
シャクは鉄の剣でキラーフライを攻撃、ヒカルは出来る限りの範囲でワンド(杖系)で攻撃を繰り出す。レイアは鉄鋼鉤を装備し、アラクを引っ掻く。その攻撃がアラクに火を点けた。アラクは怒り狂って蜘蛛の糸を吐き出した。シャク達全体に粘り気のある蜘蛛の糸が襲い掛かった。しかし、ノアは素早い身のこなしで回避する。シャクやヒカル、レイアは絡まる蜘蛛の糸のせいで身動きが取れなくなった。
「くそっ!」
「何なのよ!気持ち悪っ!」
レイアが叫んで、必死に蜘蛛の糸を体から解こうとする。
動けなくなったシャク達目掛けて、山賊ウルフとキラーフライが突っ込んで来た。山賊ウルフは弱々しいヒカルを狙い、短剣を振り翳したが虚しく防止されてしまう。短剣を振り翳すのに無防備になった山賊ウルフにノアが腰に差していたナイフを一本投げた。鋭く尖ったナイフは高速で山賊ウルフの急所に刺さった。難無く山賊ウルフは息絶えた。
キラーフライはレイアに攻撃を食らわす。
「痛っ!」
鋭いキラーフライの嘴がレイアの体を刺す。
「レイアっ!」
シャクが蜘蛛の糸を解くと、レイアの方へ駆けて行った。そして、キラーフライを攻撃するが、相手は空中に居るため攻撃をすぐに回避されてしまう。
——————くそ・・・敵が鳥ってな・・・・。
シャクがどう攻撃に出れば良いか思案していた時だった、ノアが腰に提げているライトウィップを装備し、キラーフライに巻きつけた。そのまま地面へと叩き落とす。
「シャクちゃん!此処は僕に任せて!シャクちゃんはアラクを頼むよ!」
「あぁ、分かった!」
勇者は手品師の言葉に頷くと攻撃相手をアラクに向けた。レイアはヒカルに絡まった蜘蛛の糸を必死に解こうとしている。
シャクはレイアとヒカルに攻撃が及ばない用に、二人を護れる位置に立ちはだかり、アラクを睨む。アラクは沢山ある目を動かし、奇声を発した。汚い唾液が滴る口の中に小さな牙が幾重にも見える。
——————毒がありそうな牙だな・・・・。
シャクは思うと踏み出した。地面を蹴って一気にアラクへと鉄の剣を叩き込む。手応えはあるのだがかなりの守備力だ。あまり効いていない。次はこっちの番だとばかりにアラクが飛んで向かって来た。その攻撃をシャクは鉄の盾で弾き返した。思った以上の打撃にシャクの腕は痺れる。
——————かなりの攻撃力だな・・・・値切ってでも盾を買って良かったぜ・・・・!
簸るんだ戦士目掛けてアラクは突進して来た。流石のシャクも今回ばかりはヤバイと感じた。痺れた腕を無理矢理動かして鉄の盾で防ごうとする。しかし、痺れた腕には鉄の盾は重い。
——————くっ・・・やばい・・・!
シャクは迫り来るアラクを睨み、盾を引く。
アラクの突進を見て、ヒカルを蜘蛛の糸から解放したレイアが叫んだ。
「やばいっ!」
「シャク!」
そんな彼等の声を聞き、キラーフライを倒したノアが振り向く。
「シャクちゃん!」
ノアは叫ぶとライトウィップでアラクを攻撃した。すぐに、ノアの方へアラクの目が向き、手品師に向かって蜘蛛の糸が投げかけられる。それをノアは回避する。完全にアラクの攻撃の的になったノアは笑って逃げ回る。
「鬼さん、じゃなくて、蜘蛛さんこちら!」
シャクはノアに感謝し、痺れた腕の回復を待つ。そこへ、ヒカルがやって来る。
「シャク、大丈夫か?」
「あぁ・・・てか、あいつは?」
「あいつなら・・・」
ヒカルはレイアを指差した。
当のレイアはアラク目掛けて鉄鋼鍵を掲げて突進して行っている。
「あいつ・・・凄いな・・・」
「あぁ・・・そこだけは見習いたいよ・・・」
戦士と魔法使いは苦笑した。
レイアとノアの攻撃でアラクは息絶えた。シャクとヒカルはそんな彼等の方へ歩いて行く。
「ノア、ありがとうな。」
「うん!」
と返すノアは死んだアラクの唾液を小瓶に入れている。
「あたしには感謝の“か”の字も無いわけ!?」
とレイアが頬を膨らませて言う。
「てか、テメェーより、ノアの方が戦ってたぜ。」
「何よ!アンタこそ何もしてないじゃない!」
「してたよっ!失礼だな!」
「してないわよ!」
そんな二人の口論を聞いて、ノアは唾液を小瓶に入れながら笑った。
「アハハハハハ!みんな各々活躍してたよ。だから、みんなありがとうだよ!」
「フン!」
二人は少し睨み合ってそっぽを向いた。がしかし、シャクは先程からのノアの行動を見て問う。
「・・で、ノア・・・一体何してんの?」
「あ、これね、アラクの唾液を小瓶に入れてるんだ。」
「いや、見りゃ分かるよ・・・」
「よし、これで良いかな?」
ノアは立ち上がると小瓶の蓋を閉めた。小瓶の中には汚い色をしたアラクの唾液が入っている。
「汚い事するのね、ノア君・・・」
とレイア。
「エヘヘヘ・・・」
ノアは頭を掻く。
「褒めてないんだけど・・・」
「このアラクの唾液ってね、とっても使えるんだよ。この唾液って凄い猛毒だから、戦闘中に魔物にかけて逃げる事だって出来るんだ。凄いでしょ?」
「いや・・・凄いけど・・・」
「だから、持っておこうと思ってさ。アラクってあんまし出現しないから、この唾液凄く貴重なんだよね。店にも売ってないしさ。」
ノアは満足げに小瓶の中の唾液を見つめ、笑った。そして、彼は小瓶を道具袋の中に入れ、山賊ウルフに投げて急所に刺さっているナイフを回収する。
そんな彼をシャク達三人は顔を引き攣らせて見ていたが、気を取り直そうとしたのか、レイアが話を切り出す。
「ね、ねぇ、もう少しで、アンタ達が言ってたバルコプエルトに着くんじゃない?」
「そ、そうだな。」
シャクも前方を見る。
「だから、急がない?また、魔物にでも襲われたらあたし、嫌だから・・・」
「(って、結構ガンガン戦ってたじゃねぇーか・・・)」
「そうだね、急ごうか!」
ノアはナイフを腰のベルトに再び差すと目指す港の方へ向き直った。シャク達も彼と同じ方向を見る。バルコプエルトまで残り僅かだ。
「でもさ、バルコプエルトに着いたら、シャクちゃん達とはお別れなんだよね?」
とノアが不意に寂しそうな口調で呟いた。
シャク、ヒカル、レイアは渋々頷く。
「そうね・・・」
「だって、行っちゃうんでしょ?あの・・・制圧された大陸に・・・」
「あぁ・・・」
「オイラは妹が居るから帰りたいし・・・」
何か気まずい雰囲気がシャク達を包んだ。
そう、バルコプエルトに着けばノアとはお別れなのだ。彼とは行くべき方向が違う。
「・・・まぁでも、死ぬわけじゃないし・・また会えるよ。」
とシャク。
「そうだけど・・・あっちの大陸はきっと魔物も強いよ。もしかしたら・・・」
「馬鹿!今そんな暗い事言うなよ!ノアは明るく居ろよ!」
シャクはノアの言葉を遮る。
「ほら、行くぞ。どうせ、また会えるんだ。心配無いって!」
沈んだノアだったが、すぐにいつもの陽気さに戻った。
「そうだね!そうだよね!ごめん!」
言うとノアは歩き出した。
「よーし、バルコプエルトまで競争ってのはどう?」
「いや、魔物に見つかるから・・・」
シャクは苦笑してノアの提案を止めた。
——————そうか・・・港に着けばこいつの陽気発言を聞けなくなるのか・・・・。
戦士は少し寂しく感じたが、頭を振って消した。

バルコプエルト———————そこが彼等の分かれ道になる。
 

*時は夜に近い夕方。
場所はバルコプエルト。
そこは船が集う小さな港である。その小さな港にシャク達は漸く辿り着いたのであった。
港なだけあって人が多いのかと思いきや、割と思ったより少なかった。
「すみませーん!」
シャクは船の帆を見ている中年の船員に話しかけた。
船員は青年の声を耳にすると笑顔を向けた。
「何だい?坊主。」
「あの、俺等、船に乗りたいんですよ。」
「ほう、だろうな。・・・で、どこまで運んで欲しいんだ?」
中年船員の言葉にノアが笑顔で答える。
「はい!オラはナーヴェポルトまでっす!!」
「ナーヴェポルトと言やァ、魔法の町インパラーレの近くか。・・・坊主、インパラーレの住人かい?」
「ううん、違うよ。僕はニルバーナって村の住人さんだよ。」
「ニルバーナか・・・あそこにゃ、凄い良い村長が居るって聞いたぜ。」
「そうだよ!凄い良い人なんだ!」
ノアの言葉を聞いて船員は笑った。そして、シャク達に問う。
「・・で、そっちの坊主はどこへだ?」
「・・・あの、その子が行く反対側です。・・つまり、制圧された・・・」
「駄目だ。」
船員はシャクの言葉を最後まで聞き終わらない中に否定した。
「何でよ!」
レイアが即座に叫ぶ。
「何でよ!ってな、見りゃ分かるだろ?あそこへ行く奴は馬鹿だ。大馬鹿者だぜ?死にに行くもんだ。」
船員の言葉にシャク達は表情を暗くした。
「どこの港へ行っても皆駄目だって言うぜ。諦めな、坊主。」
シャクは唇を噛んだ。
そう簡単に諦めてたまるものか。
あそこの大陸で何人もの人々が苦しんでいるのだ。少しでもあの大陸に居る魔物を倒して、人々を助けてやらねば。
そう考えていると、船員が地図を取り出した。
「まぁ、どこの港に行っても同じだがな・・・もしかすりゃァ・・・そのアンちゃんが行くナーヴェポルトの船員があの魔境へ連れて行ってくれるかもなァ・・・」
「マジすか!?」
とシャク。
「いや、正確じゃねぇーけどな・・・もしかすりゃだぜ?」
シャク達は顔を見合わせた。そして、頷く。
「じゃぁ、そのナーヴェポルトに俺等も乗せて行って下さい!」
そう言った青年を見て、中年船員が苦笑した。



スピアッジャの海で出て来た魔物とはやはり強さが少し違う。
船での戦闘は慣れないが、襲い掛かってきたものは仕方が無い。戦うまでだ。
若布を全身に巻いて、ミイラ化した魔物—————シーマミー。
鴎だと見せ掛けて攻撃を食らわせてくる魔物——————シーガルアタック。
それぞれ2体ずつが船の上に上がってきた。シャク達は舵を握る船長を護る様に散らばる。
レイアが逸早く動いた。装備した鉄鋼鉤でシーマミーに攻撃を仕掛ける。それに続いてノアもライトウィップを持ち、シーガルアタックに巻きつけて叩き落す。そこへシャクが鉄の剣を叩き込む。これで一匹が息絶える。ヒカルはワンドでレイアと共に物理攻撃を繰り返す。そんな繰り返しで襲い来る魔物どもを倒して行った。
瞬時に魔物を斬り捨てる若者達を見て、船長は驚いたものだ。
「テメェー等、見かけによらず頼もしいなァ!気に入ったぜ!」
シャク達はそんな船長や乗組員達に苦笑するしかなかった。



部下から嫌な仕事を任された。
それは、“パソコン”の修理である。
滅神王弟ヘンリは自室に籠り、動かなくなったパソコンを机の上に置いて眺めている。
——————俺にどうしろと言うのだ?
ヘンリは眼鏡を押し上げてそう思う。そして、部下からの言葉を思い出す。

‘ヘンリ様は眼鏡をかけていらっしゃって機械に強そうだから、このパソコンの修理をお願いします。’

眼鏡をかけているから・・・だと?
ふざけるな。
眼鏡をかけている者が、何故機械に強いと言えるのか?いや、言えない。
全国、どこにでも居る眼鏡をかけた者は機械に強いと言えるのか?いや、言えない。
ヘンリは即座に断れなかった自身を呪った。
————————俺が魔界一の絶望的な機械音痴だと知られていない分、こう言う事態が発生するのだ。
溜息を一つ。
人間界を制圧する計画を進めたいのに、こんな時に限ってこれだ。
勘弁してくれ。
そう思っていた時だった。ヘンリの部屋にノックの音が響いた。
「何の用だ?俺は今忙しいのだ。」
ヘンリは面倒げにノック主に言葉をかける。
「すみません、ヘンリ様。部下の報告書を持って参ったのですが・・・」
この声は、この感情の籠っていない声は大悪魔神官リンネルの声だ。ヘンリは少し顔色を変えた。
「後にしま・・・」
「いや、入れ!」
リンネルの言葉を遮ってヘンリは彼女を部屋の中に入れた。
———————リンネルならば、このパソコンを直す事が出来るに違いない!
すぐに、書類を持った小さな悪魔が入って来る。
「すみません、お忙しいところを・・・」
「いや、お前なら構わない。重いだろう?そこの机の上に書類を置いておけ。」
「はい。」
リンネルは返事をすると書類を置く。そして————。
「失礼しました。」
と出て行こうとする。
しかし、
「待て待て待て待て待て待て!」
ヘンリが引き止める。
「何ですか?ヘンリ様。」
「あ、あのな・・・そのだな・・・・」
ヘンリは口篭る。
————————言うべきか・・・言わない方が良いのか・・・・。
リンネルは何かを戸惑っている我が主を虚ろな目で見つめている。
————————此処で俺がパソコンを直してくれと言えば、俺が機械音痴である事がばれてしまう。しかし、言わねばこのパソコンは永久にこのまま・・・。
「何ですか?ヘンリ様。」
「あ、いや・・・」
「何も用がございませんのでしたら、失礼します。未だ、仕事が残っていますので。」
「あ、そ、そうか・・・それなら・・・行って良いぞ。仕事、頑張れよ。」
————————何なのだ!この惨めさは!
外見、偉そうだが、内心、泣いている魔王が居る。
「では、失礼します。」
リンネルは部屋から出て行こうとするが、扉を閉める際にいつもの様に口を開いた。
「ヘンリ様。」
その声にヘンリは肩をびくつかせた。
「(来たぞ・・・・いつも俺の部屋を出て行く際に言うリンネルの台詞が・・・!)」
「そのパソコンはどれ程修理しようが使えません。新しいのを購入する事をお勧めします。そのパソコンの修理をヘンリ様に頼みなさった部下106にそう報告しておきましょうか?」
彼女の言葉はヘンリに容赦無く突き刺さった。
———————分かっていたのか・・・俺の悩みを!
「あ、あぁ・・・頼む。」
「畏まりました。」
お辞儀をすると大悪魔神官妹リンネルは部屋から退出した。
残った滅神王弟ヘンリは机に突っ伏した。



時は夜。
ナーヴェポルトに着いたシャク達は此処まで運んでくれた船長達に礼を言う。そして、すぐにナーヴェポルトの船員に例の許しを請う。
「何とかあの大陸へ俺等を連れて行ってくれませんか?」
しかし、どの船員も激しく首を横に振るばかりであった。
仕方無く、シャク達は港の長椅子に腰掛けた。
「あぁ~!駄目じゃんか!」
とシャク。
「何よ!世界の危機だって言うのに!あっちの人達が危ないって言うのに!最低だわ!」
レイアも足と手を組んで頬を膨らます。
「仕方無いよね、あっちはみんな行きたくないんだから・・・」
とノアが苦笑して言う。
「でも、酷くない?」
「まぁまぁ。」
「こっからどうすんだよ!魔王と戦うっつったって、魔王なんか出て来ねぇーじゃんかよ!つーか、この今の状況じゃ無理だし!」
シャクは苛立ちを隠せなくなったらしく、荒れた口調で言い放つ。
そんな勇者を見て、ヒカルが口を開いた。
「兎に角、今日は休もうぜ。」
「おっ!ヒカルちゃん、お久に喋ったかと思ったら宿屋に行こうよ宣言!」
とノア。
「う、五月蠅ェ!」
ヒカルが怒鳴る。
「てか、この港に宿屋なんかあんの?」
とレイア。
「あったぜ。あそこ。」
魔法使いが指差す方向を三人が見つめる。
確かに宿屋の看板があった。


*朝。鴎の声が聞こえる。しかし、本当の鴎なのか疑いが芽生えてくるのは気のせいか。
シャク達はナーヴェポルトの宿屋から出た。そして、フォールドに立っている。
吹き通っていく風が心地良い。
「・・・で、どうすんの?」
とシャク。
「知らないわよ。勇者なんでしょ?アンタが何とかすれば良いじゃないの。」
レイアは呆れた表情で呟いた。
ヒカルも同感だと言うばかりに目を半眼にしている。
「どうすんの?って、もうあの大陸には今のところ行けないんだから、ウチと行動を共にするのが宜しいと思うよ。」
ノアが笑顔で言った。
「あのな・・・」
「てか、此処から近いインパラーレでさ、転移魔法とか習得すれば良いんじゃないかな?」
「テンイマホウ・・?」
「そうさ。どこにでも移動できる魔法さ。インパラーレなら習得できるんじゃない?ほら、ヒカルちゃん、魔法使いのフォースでしょ?」
「なるほど・・・」
とシャクとレイア。
転移魔法を唱える事が出来ればどこにでも移動が可能になるわけだ。
「でもね、一度訪れたり、見たこと無いと転移できないから、インパラーレで写真を見せてもらうとかしないと駄目だけどね。」
転移魔法を唱える際に気をつけておきたいのは、詠唱者が一度その地を訪れた事があるか或いは見たことあるかである。でなければ、移動先のイメージが掴めず、テレポ出来ないのである。
「でも、行ってみる価値はあるな。」
シャクも同意する。
「転移魔法の方が船より早いもんね!」
とレイア。
「そうそう!」
「ヒカル、頑張ってくれよ!」
シャクはヒカルの肩に手を置いて言った。
「それじゃぁ、インパラーレにレッっゴー!!!」
手品師の元気な声がフィールドに響いた。



現実世界から帰還した暗黒騎士。彼は滅神王の間に赴く。
「勇者の世界は完璧に堕としました。」
跪き、伝える。
玉座に座っているローレライは暗黒騎士を見つめて笑う。
「そう。それはご苦労さん。」
「で、勇者は居たか?」
と傍らで大悪魔神官兄カルコスが問う。
「はい。ですが、殺し損ないました。」
「何だと!」
「すみません。」
「ちっ・・・」
カルコスは舌打ちをして唇を噛んだ。そんな大悪魔神官にローレライは笑い掛ける。
「そんなに怒らなくても良いじゃないの。」
「怒るわっ!勇者だぞ!勇者が迫って来るんだぞ!」
「はいはい。」
「少しは危機感持てよっ!」
「はいはい。持ってますとも。」
「絶対ェ、持ってねぇーだろ!」
そんな二人の遣り取りを見ていた暗黒騎士が口を開く。
「ローレライ様、カルコス様・・・もう一度チャンスを下さいませんか?必ずや次は勇者の首を持って帰ってみせます。」
「チャンスか・・・あぁ、良い・・」
「私は休んだ方が良いと思うのよ。疲れたでしょ?」
とローレライがカルコスの返答を遮って言葉を発した。
「おい!俺が返答してただろ!」
「あら、ごめんなさい。でもね、休んで欲しいのよ。あんまり働き過ぎたら過労死しちゃうでしょ?」
「あのな・・・魔物や下部ってモンはな、魔王の為に働いてこそ・・・」
「だから、カーツちゃんだっけ?休んでちょうだい。貴方がしっかり休んだら又お仕事をあげるから。」
「は、はい・・・」
「お利口さん。」
ローレライは笑顔で言うと玉座から立ち上がった。
「どこに行くんだ!仕事はたんまりあるんだぞ!」
「研究室よ。キルちゃんの研究を見てみたいから。」
「あんなの放っておけよ!」
「カルトス君も来てちょうだい。あの子の才能は凄いから!」
滅神王兄ローレライは大悪魔神官と暗黒騎士を残して去って行った。



昼頃に魔法の町インパラーレに辿り着いた。
石畳を進み、綺麗な花々が咲き乱れる道を歩く。その先には多くの店が並んでいた。その町から巨大な塔が見える。
「此処がインパラーレだよ!凄い綺麗でしょ?」
とノアが言う。
確かに綺麗な街並みだ。
そして、此処が魔法の町であることを証明するかの様に行き交う人々は魔道士用のローブを纏っていた。中には戦士や武闘家など御馴染みのフォースの人間も居た。恐らく旅人であろう。
「あそこに町のマップが書いてある大きい看板があるから見に行こうよ!」
ノアの促しにシャク達は看板を見に行った。
武器屋、防具屋、装飾品の店、道具屋、宿屋、魔法書の店…様々な店が並んでいた。
「魔法書の店だってさ。これ、ヒカルに良い店じゃね?」
シャクが言う。
「確かに!行ってみない?」
レイアも興奮して誘う。
その時だった、背後に足音がした。
「全く、ミーシアさんどこに行ったのかな?」
若い女の声がする。
「又、迷子にでもなってんじゃねぇーの?俺ァ、知らねぇーよ。」
だるそうな男の声もする。
シャク達は振り返った。いや、シャク達よりも逸早く振り向いたのはノアだった。
「チルノちゃんにギルちゃんじゃん!!」
とノアが叫ぶ。
「あ、ノア君。」
チルノと呼ばれた黒髪を一つに結んで背中に流し、メイド服を着て色々何かが入ったバスケットを持った女性が微笑んだ。
「あぁ~あ・・兄馬鹿が居やがったぜ。」
と真っ青の着物を着た青目で淡い水色の髪の男。恐らく二人共18歳くらいであろう。そして、この男、かなり強いのだろう。腰に鉄の刀を差している。
「兄馬鹿だなんて失礼だな。てか、愛らしいミーシアは?」
「それが、一緒に居たんだけど、どこかに行っちゃって・・・・」
「帰ろうにもあいつが居ねぇーと帰れないんだよ。迷惑してんだよ。ちったァ、注意しろや。兄馬鹿。」
「ミーシア、どこに行ったんだよ・・・」
「ノア・・・この人達って・・」
シャクがノアに問い掛ける。はっとなってノアは紹介する。
「えっと、このメイドさんがニルバーナの村長、エルガちゃんの家の召使の人で名前はチルノ・ハイイーストちゃんで・・・こっちがギルティ・ヴァーイスデモンちゃん。エルガちゃん家の居候ちゃんだよ。」
「おい!何勝手に作ってやがんだ!」
「本当だもん。」
「あのな!」
「申し遅れました、俺はシャクです。こっちがヒカル。」
「あたしはレイア。」
チルノとギルティは三人を見た。
「兄馬鹿の連れか?」
「連れって言うか仲間だよ。」
「てか、何で戻って来たんだ?おめぇ、手品師になるとかどうとかほざいてたよな?」
「なったさ。」
ノアは言うと一回転してみせた。
「じゃぁ、ナイフ投げとかやって!やって!」
チルノが手を叩いて連呼する。
「うん、良いよ。」
と手品師はナイフを腰のベルトから抜いた。その時だった。
「ごめんなさぁ~い!」
と可愛らしい声がした。
その声にノアはナイフを取り出すのを止めて声の方へ駆けて行った。
「ミーシア!!」
「ノア兄さん!」
ノアはミーシアと呼んだ少女——————うねった綺麗な茶髪、輝くエメラルドグリーンの目、長い睫毛、白いブラウスと水色のレースのワンピースを纏った——————を抱きしめた。
「会いたかったぜ。」
「私もよ。ノア兄さんったら、手品師になるって出て行くんだもん。」
「ごめんよ。怪我とか病気とかしてないか?御飯はちゃんと食べてたか?」
「うん。ノア兄さんこそちゃんと食べてたの?怪我とか病気とかしてないの?」
「俺はミーシアが元気ならそれで良い。」
シャク達はノアの言葉を聞いて驚いた。
今までのノアと違う。
どこか男らしい。
それに一人称がコロコロ変わっていたのにこの少女の前では“俺”になっている。
ノアは少女を解放するとシャク達に向き直った。
「この子が俺の妹ミーシアだ。」
「あ、ど、どうも・・シャクです。」
「レイアよ。」
「ヒカル・・だ・・」
「宜しく。今までノア兄さんと旅をしていらしたの?」
とミーシア。
「あ、まぁ・・・」
「ノア兄さん、迷惑かけていませんでしたか?」
「あ、そりゃ・・」
シャクの返事を聞かずにミーシアはチルノ達に向き直った。
「チルノさん、ギルティさん、ごめんなさい。ついて行ってたんだけど、迷ちゃって・・・」
「良いよ。」
チルノが微笑む。
「これからニルバーナに帰るのか?」
とノア。
「うん。傷を癒すポーションを買いに来ただけだから。」
妹の言葉を聞いてノアの目付きが変わった。
「ポーション・・?雅か・・・あの男のじゃねぇーよな?」
「あの男?」
「ヒルダの事だよ。」
「うん。ヒルダさんとオルバさんの。二人共熱心に村を護ってくれてるから。」
「あんな奴等にポーションなんて買わなくて良いって!何回言えば分かるんだよ!」
妹想いの兄にギルティは呆れた。
「良いから、村に帰りてぇーんだけど。そのヒルオル争いは村に帰ってからにしてくれる?」
「・・・」
場が悪くなったのを防ごうと思ったのかチルノが口を開く。
「シャクさん達もニルバーナに来ませんか?」
「あ、いや・・・」
シャクはヒカルとレイアを見た。
二人は何とも言えない顔をしていた。
このインパラーレに来た目的は転移魔法の習得だ。だから、ノア達とニルバーナへは行けない。
「無理ですか?」
「あ、いや・・・・検討するんで・・・町の入り口で待ってて下さい。」
苦笑しながら言うシャクの言葉に四人は先に去って行った。
彼等を見送ってレイアが口を開いた。
「ねぇ、行ってみない?あたし、すっごく行きたいんだけど!」
「氷山、あのな・・・」
「その氷山とか止めてくんない?レイアで良いわよ。」
「じゃぁ、レイア。俺等の目的は転移魔法を習得することだぞ。遊びに来たんじゃない。」
「分かってるわよ。だったら、あの人達にヒカルが転移魔法を習得するまで待ってもらえば良いじゃない。」
「それは迷惑だろ。」
「転移魔法はかなり習得するのに時間が掛かる様な気がする・・・・・」
ヒカルが呟く。
「ヒカル・・分かんのか?」
「いや、転移魔法ってぐらいだから難易度は高いと思う。」
「そっか・・・」
「でも、あの人達について行かなきゃ道が分かんなくなりそうだもん。」
「じゃぁ、レイア一人で付いて行けば?俺等は後から行くからさ。」
「嫌よ!」
「何で?」
「・・・そ、それは・・・その・・・・」
レイアは口篭る。そんな彼女を見てヒカルが再び口を開く。
「シャクとレイアはさきに行ってて良いよ。俺、ちょっとやりたい事があるから・・・」
「やりたい事?」
シャクの問い掛けにヒカルは顔を少し赤くして二人を押し、
「い、良いだろっ!さっさと行けよ!後でな!」
とヒカルは言った。
「じゃ、じゃぁ・・・行くぜ?マジで良いのか?」
「あぁ、良いって!町の人に聞いて行くから!」
二人は顔を見合わせて頷いた。
「じゃぁ、後でな。」
「あぁ。」
疑問を顔に浮かべながら去って行く二人を眺めてヒカルは町の奥へと進んで行った。



ヒカルがインパラーレに残る事を伝え、ごつごつとした山が並ぶ、ほっそりとした道を歩く6人。魔物が襲い掛かって来れば一たまりも無い道である。それ故、ニルバーナの村へ向かう商人や旅人はこの道を避けて、別ルートを通るらしいとされている。だが、ノア曰く、この道が近道らしい。
ニルバーナの村は山々に囲まれた少し大きな村である。溶岩の欠片が沢山手に入れる事が出来る大きな火山—————ニルバーナ火山へ続く洞窟がある唯一の村でもある。
「この道を通ると、約30分くらいで着くんだぜ。早いだろ?」
とノア。
「そ、そうなんだ・・・」
シャクとレイアは一変したノアを見て苦笑した。
ニルバーナの村長エルガのメイドのチルノ曰く、妹のミーシアが居ると一人称も‘俺’に変わり、性格や口調が変わるらしいのだ。
インパラーレから歩き始めて早15分。此処まで魔物に襲われて居ないと思っていた矢先、シャク達は魔物の群れに襲われた。
鶏の雄を直立ニ歩行させ、甲冑を装備させた魔物——————チキンナイト。
バルコプエルトへ行く途中に襲って来たアラクを白骨化させた蜘蛛型の魔物—————ボーンアラク。
岩や石が集まって生まれた魔物—————ゴーレム。
この三体が襲い掛かって来た。
「わぁ~、魔物だぁ!!」
チルノが目を輝かせて叫ぶ。
「えぇ!?チルノさん!?」
シャクとレイアは驚愕する。
そんな彼等を無視し、ノアは妹を庇う様に魔物の前に立ちはだかり、ナイフを構える。
一方、ギルティは大欠伸をして頭を掻いている。
チキンナイトが疾風の如く剣を構えて、一番弱いと判断したチルノに襲い掛かって来た。しかし、シャクが咄嗟の判断で彼女を鉄の盾で庇って攻撃を防ぐ。
「わぁっ!」
「チルノさん、大丈夫ですか!」
とシャク。
「大丈夫。」
そして、ボーンアラクに向かってレイアが鉄鋼鉤を振り翳す。骨であるだけに攻撃が通り難い。
ノアはナイフをチキンナイトに投げる。しかし、甲冑を装備している為軽い音を立ててナイフが地面に落ちる。
「っ!」
「ノア兄さん!」
「全く、何だ?急に襲いかかって来やがって!こっちはそんな暇はねぇーんだよ。コノヤロー!」
ギルティは重い岩の腕を振り上げて攻撃してきたゴーレムの攻撃を回避し、毒突く。そして、腰に差していた鉄の刀を握りゴーレムを斬った。瞬時にゴーレムの片腕が地面にどさりと大きな音を立てて落ちる。
「ギルティ、強い!!!」
チルノが拍手をして叫ぶ。
チキンナイトが奇声を上げた。忽ち、新たな魔物が数匹増える。
「仲間呼びか!」
ノアが舌打ちをする。シャクもレイアも焦りを感じる。
「あぁ、面倒だな!俺ァ、しつこい奴は嫌いだぜ!」
ギルティは言うなり、鉄の刀を構えて魔物達を一掃する。ノアも負けずとライトウィップやナイフで攻撃を食らわす。シャクは力を溜め、雄叫びを上げて魔物の群れへと突っ込んで行った。

仲間呼びをするチキンナイトを撃破し、ボーンアラクを粉砕し、ゴーレムを分解。
何度か仲間呼びをされて、戦闘が長引いたものの、何とか倒すことができた。
襲い掛かって来た魔物の残骸を見て、チルノが笑う。
「凄い!流石はギルティだ!わぁ~・・・本当に凄い!」
ノアはナイフを拾い、腰のベルトに差し、ミーシアの方へ駆け寄った。
「ミーシア、怪我は無いか!?」
「うん、ノア兄さんのおかげで怪我なんてしないわ。」
「良かった・・・」
そんな兄妹を見てレイアが言う。
「妹想いの良いお兄さんじゃない。」
「ま、まぁな・・・」
シャクは肩で息をしながら答えた。
——————でも、此処までエカレートすると・・・ちょっと引くな・・・。
「でもまぁ、前よりは強くなったんだな、魔物も。」
淡い水色髪の気だるい男が呟いた。
「でも、ギルティの方が強いよ!」
とチルノ。
誰もが口を揃えて言う。
魔物が強くなっていると。
シャクは倒した魔物の死体を一瞥した。
今回の戦闘で勝てたのはギルティやノアが居たからであった。
今のシャク達だけでは到底倒せないだろう。
未熟な勇者は悔しさに唇を噛んだ。そんな彼に14歳程の少女が話し掛ける。
「見て下さい、シャクさん、レイアさん。」
ミーシアが前方を指差した。
二人は彼女の指の先を目で追う。
「あそこに大きな火山が見えるでしょ?あれがニルバーナの村の目印なの。」
「へぇ~・・・」
「もう少しでニルバーナに着くわ。」
「ミーシア、もしかして疲れたのか?」
ノアが心配そうに妹に問う。
そんな心配性な兄にミーシアは首を横に振る。
「ううん、平気よ。」
「疲れたんだったら、すぐ俺に言えよ。休憩するからさ。」
「うん、ありがとう。」
そうこうする間に昼を大分過ぎていたことに気付く。太陽が満面の笑みを浮かべて笑っている。

その後、シャク達は魔物達との戦闘を繰り返し、漸くニルバーナへと辿り着いたのであった。
 

7章へ続く。
 

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1990-01-07 : 【異世界のイストワールⅠ】 : コメント : 0 :
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プロフィール

十二仙 百露

Author:十二仙 百露
性別:女
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