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勇者の特権を取り戻す為に俺は魔王を復活させ、無限ループを繰り返す。      第3特権~それ良い案だな!!それ乗ったァっ!!

第3特権~それ良い案だな!!それ乗ったァっ!!


*大いなる輝きに包まれている神の国。聖水が清く流れ、美しい花々が咲き誇る国。良い匂いの風が吹き、勇者の茶髪と賢者のオレンジ色の髪を揺らす。
そんな神の国では大勢の天使達が遊んでいた。
遊ぶ女型の天使達を眺め、勇者は赤目を輝かせた。その親友を横目で見ながら、賢者は溜息をつく。
「お前、勇者の特権を取り戻すって・・・又馬鹿な事考えてんじゃねぇーだろうな?」
と賢者。
「馬鹿な事考えてねぇーよ。馬鹿じゃあるまいし。」
———————いや、お前、相当な馬鹿だぞ。
と賢者は思うのであった。
「おっしゃ、女神さんに会いに行くかなっと!」
勇者は純白の階段を上る。その後を賢者は呆れて付いて行く。



女神が居る神秘的な神殿の大扉を開け放ち、勇者はずかずかと神殿内に入って行く。そして、女神の間へ参上する。
聖なる扉を開け、勇者と賢者は入る。
「おっす、可愛い女神ちゃん!お久しぶり、つーか、あんましお久しぶりじゃねぇーけど。」
勇者は大広間の奥の、神の椅子に座っている女神——————黄金の長い髪の毛、藍色の瞳、薔薇色の唇、真っ白いトーガを纏っている美人———————に笑顔を向けた。そんな勇者の頭を賢者は魔法書で打っ叩いた。
「痛っ!!何すんだよ!」
「女神様だぞ!もっと神聖な挨拶は出来ないのかっ!ったく、お前って奴は・・・!」
「出来るワケねぇーだろ!つーか、テメェーが一々俺様の頭を叩くから、脳細胞が消えてんだよ!!」
「テメェーの脳細胞なんぞ最初からねぇーよ!!」
「失礼なっ!」
「フフフ、相変わらず元気そうね・・・勇者と賢者は。」
二人の遣り取りを眺め、女神は微笑む。
「元気だよ!!俺ァ、女の子が消えない限りは元気だぜ!!」
と勇者は威張る。
「黙れ、淫者め。」
賢者は盛大な溜息をつく。
そんな賢者を一瞥し、女神は問い掛ける。
「それで、私に何の用ですか?」
「そうそう!凄ェー用があって来たんだよ!!」
「あら、それはどんな用事かしら?」
賢者は呆れてそっぽを向いた。
勇者は茶髪を掻くと、赤い目を輝かせて言い放った。
「俺を王様にしてくんない?」
「はっ!?」
意外な勇者の言葉に賢者は転びそうになる。
「王様!?」
「そう。王様になったら、特権を失くす事もねぇーじゃん?つーか、金がボンボン手に入るじゃん?超嬉しくね?」
「いや、王様ってな・・・勇者で居る方が気楽で良いと思うぜ。」
「いやいやいやいやいやいや、気楽じゃねぇーよ。」
「気楽だって。」
「つーワケでさ、女神様、俺を王様にしてくんないですか?」
勇者は女神に微笑む。
そんな勇者に女神は額に血管を浮かべ、微笑んで返す。
「どこまでも腐ってんな、お前。一遍死んでみるか?」
と女神。
「そいつは酷いぜ。俺はマジで言ってんのによ。」
「私もマジで言ってますよ。死ぬか?」
賢者は目を半眼にして勇者に言う。
「ほら、諦めろ。勇者になった者は生涯勇者なんだよ。」
「そんなん絶対ぇー嫌だ!!勇者だって他の職業に転職したいよ!!」
勇者は子供の様に暴れ出した。
それを見て賢者は思う。
———————いや、王様は職業に入らねぇーから・・・・・。てか、てっきり、魔王を復活させて、勇者の仕事を増やし、再びフリーパスを復元させる気かと思ったが・・・やっぱり、相当な馬鹿だな・・・こいつ・・・。
喚き散らす子供の様な勇者を一瞥し、女神は彼に言い放つ。
「勇者がそう簡単に勇者の職業から解放されると思ったら大間違いですよ。」
「そんなん聞いてねぇーよ!!」
「契約の書類に書いてあったじゃないですか。」
「見てねぇーよ!!」
「見て無い貴様が悪い。」
女神は残酷そうな表情をし、嘲笑う。
賢者は顔を引き攣らせる。
——————勇者に加え、女神も相変わらず神にあるまじき発言だな・・・。
「何で!何で!!魔王倒したら勇者なんかお払い箱で、勇者の特権のフリーパスが消えちまうんだよ!!Come back to me マイフリーパスっ!!!」
勇者は床を叩きながら、泣き喚く。
そんな勇者に向かって、女神は嘲笑い、言う。
「王様になったとしてもフリーパスは使えないぞよ。」
「俺のフリーパスゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
青年は女神の言葉が聞こえていないらしく、喚き散らしている。そんな勇者に苛立ったのか、女神はむっとして声をでかくした。
「そんなに勇者の特権のフリーパスを取り戻したいのなら!再び、魔界へ行き、魔王を復活させ、勇者の仕事を増やせば良いではないか!!そうすれば、お前は再び仕事のある勇者になり、特権を取り戻す事が出来よう。」
女神の言葉に賢者は驚愕する。
——————嘘ォォォォォォォォォォォォっ!女神様がそんな魔族的な事言っても良いのかァァァァァァァァァァっ!世も末だなァ!!
勇者は俯いたまま立ち上がり、拳を握り締める。
そして———————。
「女神様、そいつは・・・・」
賢者はごくりと唾を飲み込み、勇者を見る。
———————流石の馬鹿な勇者もあの女神の発言には反対だろうな・・・。普段は淫乱勇者だが、一応は世界を魔王から救った正義の勇者だからな・・・。

と思った瞬間。

「それ良い案だな!!それ乗ったァっ!!」
勇者は叫び、女神に輝かしい赤目を向けた。
「おい!勇者!!貴様、馬鹿か!!」
と賢者。
茶髪青年は宣言すると賢者に向き直る。
「おい、賢者。今から魔界に行くぞ!!よし、魔法でばっと飛ばしてくれ!!」
「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやっ!テメェー勇者だろう?何で魔王復活させんだよ!!」
勇者は冷静に賢者の肩に両手を乗せると、呟いた。
「俺の勇者特権の為だ。力を貸してくれ。」
「いや、そんな事に力貸したくねぇーよ!」
「女神も言ってんだ。魔王を復活させろってな。」
「言ってねぇーよ!つーか、女神がそんな事言ったら駄目だろ!」
「私も勇者に世界を魔王から救ってなんて言ったけど・・・平和になって少々飽きて居たところだったのよ。」
と女神。
「おい!」
賢者は即座に女神に突っ込む。
しかし、当の女神は茶髪の青年へ視線を向け、続ける。
「勇者よ。」
「あ?何だ?」
「勇者にはフリーパス以外にも素晴らしい特権があるではないですか。王様になるよりかは随分良いですよ。」
「マジで?」
「あァ、マジです。」
「それって何?」
勇者の問い掛けに女神は微笑む。
「それはな、どんな事をしても怒られない事です。」
———————おいおいおいおいおいおいおい、女神も腐ってやがる!本当にこの世も終わりだ!
賢者は女神の言葉を聞いて絶望の淵に立たされた。
「そう言えばそうだなァ・・・」
「ほら、殺人罪(殺人未遂罪)、傷害罪(暴行罪)、逮捕罪、器物損害罪、建造物損害罪、住居侵入罪、建造物侵入罪、窃盗罪、強盗罪、事後強盗罪、占有離脱物横領罪、凶器準備結集罪、内乱首魁罪、暴力行為等処罰法違反、加重傷害罪、常習傷害等罪、盗犯等防止法違反、銃刀法違反、刀剣類所持罪、刀剣類譲渡罪、刃物携帯罪、廃棄物処理法違反、墳墓発掘罪、納棺物領得罪、死体損壊罪・・・色々罪があるでしょう?これ等全て、勇者は無視出来るじゃないの。凄いでしょう?」
賢者は頭を真っ白にする。
勇者は考える。
確かに、勇者には何をしても怒られないと言う素晴らしい特権がある。幾つか上げてみようではないか。

その1:勇者は顔パスで城や一般の住宅を自由に出入り可能。
その2:勇者は一般の住宅や王城内の中ですら物色しても良い。
その3:民家への不法侵入可能。
その4:タンスや棚からモノを奪うのも可能。
その5:魔物がどうにかこうにか稼いだお金を武力を持って奪う事が出来る。
その6:世界を魔王から救ったその後、フリーパスが使える。
(以下、省略)

「そうだなっ!王様よりずっと良いじゃねぇーかっ!」
勇者は叫び同意すると、女神の手を握った。
「俺、やっぱ勇者で良いや。大事な事を教えてくれてサンキュー、女神。」
「腐ってんな!お前等!!」
と賢者。
勇者は赤い目を光らせて叫び、拳を天へ突き上げる。
「そう言うわけだ、賢者!魔界へレッっゴー!!」
「“魔界へレッっゴー!”じゃねぇーよ!何、遠足に行くみたいになってんだよ!可笑しいだろう!」
と賢者は最後まで抵抗する。
しかし、勇者は下がらない。
「遠足じゃん。あの魔界。」
「遠足じゃねぇーだろ。」
「あんな雑魚がいっぱい居る魔界なんざ、俺達にとっちゃァ遠足同然だぜ。・・・・・で、お前は一体何にビビってんだ?俺が付いてるだろ?」
「何その‘最終決戦の時だ’的な雰囲気醸し出してんの?全然、違うからな!つーか、アンタは平和を乱しに魔界へ行くんだろ!」
「平和を乱すなんて嫌な言い方すんなよ。俺はあくまで特権を取り戻す為に魔界へ赴くんだぜ?」
「同じじゃねぇーか!!」
「良いからつべこべ言わずに魔界へ行くぞ。相変わらず、リーダーの言う事に一々五月蠅いなァ。」
「注意してんだろ!!てか、勇者がそんな事して良いのかよ?ヤバイぜ。」
「良いって!所詮、世界は俺が救うんだ。だったら、破壊しようが何しようが人間界の連中には関係ねぇーよ。」
「出たよ、勇者にあるまじき発言!!てか、関係ねぇー事なんかこれっぽちもねぇーよ!!」
賢者は怒鳴り、女神に視線を転じた。
「女神様も女神様だ。勇者に変な目的を与えないで下さいよ。それでなくても、変な人間なのに。」
女神は椅子の肘掛に肘を置き、笑った。
「良いから、つべこべ言わずに魔界へ行け。八つ裂きにするぞ。」
微笑んで言う女神の綺麗な瞳は決して笑っていなかった。

———————こんな聖職者達なんか要らねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!


そして、女神は勇者達を見送り盛大な溜息を吐く。
とそこへ、男型の天使が水を持ってやってくる。当然彼は苦笑している。
「女神様・・・・何故、潔く勇者様を王様にしなかったんですか?その方が、人間界も無事なのに・・・」
女神は天使から水を受け取り、飲み干すと疲れた物言いで返した。
「勇者を王様にする・・・つまり、一人の人間の人生を私が変えると言う事は・・・再びこの世界全てを創り直さねばならない。」
「は、は・・・・」
「・・・言い換えれば、面倒なのよ。又、世界を創り変えるのが・・・。」
世界を治める女神の言葉に天使は目を点にした。


続く…。
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2015-01-04 : 【勇者の特権を取り戻す為に俺は魔王を復活させ、無限ループを繰り返す。】 : コメント : 0 :
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プロフィール

十二仙 百露

Author:十二仙 百露
性別:女
年齢:18
身長:158cm
血液型:AB
誕生日:9月12日
好きな食べ物:甘い物
嫌いな食べ物:苦い物
趣味:小説、書道、絵を描く、模写、ゲーム、ゲーム実況見物

 

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