スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-------- : スポンサー広告 :
Pagetop

勇者の特権を取り戻す為に俺は魔王を復活させ、無限ループを繰り返す。      第2特権~勇者の特権を取り戻すにはあの方法しか無ぇーなっ!~

第2特権~勇者の特権を取り戻すにはあの方法しか無ぇーなっ!~


*朝。青空の下、窓の外を雪がちらつく。
宿屋のベットの上で眠っている・・・・・いや、床に落ちて眠っている勇者。大鼾を掻いて眠っている。そんな彼に朝日が降り注ぐ。
そこへ、朝食を済ませた賢者が部屋の扉を開け放ちやって来る。
「おい、勇者。起きろ、朝だぞ。」
「あァ~・・・俺、積極過ぎは少し苦手なんだよ・・・頼むからさ・・」
賢者は勇者の寝言を聞き、目を半眼にする。
———————こいつ、夢まで汚ぇーな・・・淫者めっ。
だから、魔法書を開き魔法を唱える。
「<神よ、我に冷やかなる魔力をお与え下さい。>…………………ブリザーガっ!!」
賢者の詠唱と共に、勇者へ向けて容赦無く氷の刃が降り注ぐ。
「痛ぇっ!つーか、冷てぇっ!!」
勇者は飛び起きた。
そして、飛んできた氷の刃を防御で防ぎ、賢者に怒鳴る。
「何なんだよ!!賢者っ!」
「‘何なんだよ!!’じゃねぇーよ。朝だぞ、いい加減に起きろ。」
「朝?」
勇者は窓の外を見る。
「本当だ、朝だ・・・」
「早く、朝食を済ませろ、馬鹿。」
「馬鹿じゃねぇーっ!つーか、馬鹿って言う方が馬鹿なんだぜ?」
「良いから、支度して食え。」
賢者は呆れた表情で勇者に言い放つと椅子に座った。当の勇者は何やら愚痴愚痴言いながら、顔を洗い、歯を磨き、勇者のシャツを整え、勇者の剣を腰に差し、盾を背中に装備した。
「おっしゃァ、朝飯食いに行くか。」



1階の食堂に向かった勇者と賢者。賢者はコーヒーを頼み、勇者はモーニングセットを注文する。
モーニングセットが来る間、勇者は給仕の生娘を口説きに掛かっていた。
「ねぇ、そこの君、歳幾つ?」
給仕の生娘は戸惑いながら、返事をする。
「21です。」
「へぇ~21歳。俺、23歳なんだ。」
「そ、そうなんですか・・・」
「お名前は?」
「名前は・・・」
「おい、勇者!仕事してんだぞ!一々話しかけるな!」
見兼ねた賢者が勇者を制止する。
しかし、当の彼は無視。
「つーか、君、可愛いね。彼氏とか居ないの?」
「い、居ないです。」
「ふ~ん・・・何なら、俺がなってやろうか?俺が君の彼氏になったら、絶対ぇ一生忘れられない彼氏になるぜ!アハハハハハハハ・・・っ、痛ぇっ!」
頭を賢者に殴られ、そのまま机に顔面を激突する。
「ごめんな、この淫者は放って置いて良いから。」
賢者は給仕の生娘を仕事へと戻す。すぐさま、給仕の娘は礼を言い、仕事に戻っていった。
「痛ぇじゃねぇーか!!何だよ!」
「無闇に女の子を口説くな、気色悪い。」
「黙れ、腐れ賢者野郎!」
「誰が腐れだ。腐ってんのは貴様の方だろう、淫者。」
「腐ってねぇーよ。俺ァ、いつだって輝いてるよ。」
その時、注文していたモーニングセットとコーヒーが勇者達の机に運び込まれ、朝食を済ます二人。まァ、賢者は済ましているが…。
クロワッサンを頬張りながら、ブラックコーヒーを飲んでいるオレンジ色の髪をした賢者に勇者は問う。
「なァ、ほれはらさひほうすんだ?」(なァ、これから先どうすんだ?)
「どうするってぶらり旅すんじゃねぇーの?魔物居ねぇーし。」
「ふはいはひかァ・・・ほれで、ほこひくんだ?」(ぶらり旅かァ・・・それで、何所行くんだ?)
いい加減苛々してきたのか、賢者が少し苛立った口調で言い放った。
「あのな、口にモノを入れた状態で喋んなっ!全く、汚ねぇー野郎だぜ。」
勇者は飲み込むと、素直に謝った。
「すまん。つい、癖でさ・・・」
「どんな癖だよ。」
「つーか、どこからぶらり旅すんだ?俺、正直言って、女の子が居る店のぶらり旅の方が良いんだけど。」
と言うと勇者はサラダを食べる。
そんな厭らしい獣を見て、賢者は言う。
「お前、死ね。」
「お前もな。」
賢者は思う。
———————何でオレ、こんな馬鹿と旅してんだよ。一応は親友とは言え、オレのそん時の思考が理解できん。
「つーか、俺、仲間に女の子欲しい。」
「死ね。」
「だってさ、魔王倒したの俺等男二人じゃん。冴えねぇーよな・・・・お前が、“女なんか要らねぇ、足手纏いになるだけだ。”って格好付けた様な事言うからさ。だから、仲間に入れず、俺等だけで魔王討伐に行ったけどさ・・・我慢の限界なんだよな、俺。」
「死ね。」
「だからさ、ぶらり旅で女の子仲間にしたいです!」
「良いから、死ね、淫者。」
勇者は食べ終わり、立ち上がると、カウンターへと歩いて行く。賢者も仕方無く付いて行く。
「おばちゃん、宿屋出るわ。フリーパスで。」
勇者は宿屋の女将に最高のスマイルで挨拶する。
しかし、女将は苦笑する。
「ごめんね、勇者ちゃん。フリーパスってのはもう使えないんだよ。」
「はっ!?」
賢者は少し怪訝そうな顔をする。
「何で・・・すか?」
と勇者。
「それがさ、アンタ等が魔王を倒したから魔物も出なくなった。それで、勇者ちゃん達の仕事は無くなったじゃないかい。だから、フリーパス期間は終了ってワケだわさ。」
「何だよ、それ!!」
「ごめんね。折角、勇者ちゃん達が世界を救ってくれたってのにねぇ・・・お払い箱って感じだよねぇ・・・」
女将は申し訳無い様な物言いで謝り、代金をくれと言わんばかりに会計を出す。
「代金は35000Gね。」
勇者は女将の台詞を聞くと、クールな格好をして口を開く。
「あのね、綺麗な女将さん。どうですかね、俺がデートするんで、フリーパスにはして下さいませんかね?」
女将は笑うと、額に血管を浮かべる。
「アタシには旦那が居るからね、そりゃァ無理な話だわさ。はい、代金35000G。」
「・・・へいへい。」
勇者は代金を払うと、賢者と宿屋を出た。



雪がちらちらと降る、空。
町を出て、勇者は叫ぶ。
「俺の勇者特権はいずこに消えたんだァァァァァァァァァァァァァァァっ!つーか、寒っ!」
賢者も腕を組んで呟く。
「何で、フリーパスが使えないんだ?」
「こっちが聞きてぇーよ!!俺の勇者特権帰って来いィィィィィィィィィィィィっ!」
「魔王を倒したら勇者の特権が消えたって言ってたな、あの女将。」
「いや、女将だけが言ったんじゃねぇーんだ。ぱふぱふキングダムの女将も言いやがったんだ。“お払い箱”ってな。」
「マジか・・・」
「あァ、マジだぜ。クソォ、俺が女神の依頼を受けて、魔王を倒さず、勇者で居れば勇者の特権を失わずに済んだってのにィィィィィィィ!!」
とそこまで叫ぶと勇者ははっと目を見開く。
「そうか、その手があったぜ!」
「は?」
賢者は勇者に半眼を向ける。
「分かったぜ、俺の勇者の特権を取り戻す方法がよ!」
「別に良いだろ。金はいっぱいあんだ、それに、世界が平和になったんだから良いじゃん。」
「俺は良くねぇっ!」
「おい、それ勇者にあるまじき発言だな。」
と賢者。
勇者はにやりと笑うと言う。
「勇者の特権を取り戻すにはあの方法しか無ぇーなっ!」
「何だよ。てか、大体予想は付くがな。」
賢者は嫌な予感が背中を這うのを感じた。
——————勇者が一番やってはならねぇー事、考えてんじゃねぇーだろうな・・・こいつ。
「おい、賢者。」
「何だよ、淫者。」
「女神様が居る、神の国へ行くぞ。」
「は?今から?」
「おうよ。だからさ、魔法で飛ばしてくれ。」
勇者はボサボサの茶髪を掻くと、笑った。
そして、彼は赤い目を光らせた。


続く…。


☆あけましておめでとう!!☆
いや、今年もお願いします。
つーワケで、小説の方もバンバン進んで行きたいっす!!
てか、小説の方が結構遅れてすまん。
まァ、これからもお願いしあす!

スポンサーサイト
2015-01-01 : 【勇者の特権を取り戻す為に俺は魔王を復活させ、無限ループを繰り返す。】 : コメント : 0 :
Pagetop
コメントの投稿
非公開コメント

Pagetop
« next  ホーム  prev »

プロフィール

十二仙 百露

Author:十二仙 百露
性別:女
年齢:18
身長:158cm
血液型:AB
誕生日:9月12日
好きな食べ物:甘い物
嫌いな食べ物:苦い物
趣味:小説、書道、絵を描く、模写、ゲーム、ゲーム実況見物

 

アクセスカウンター

本棚

【異世界のイストワールⅠ】
プロローグ
1章2章3章4章5章
6章7章8章9章

~番外編~
Happy Halloween !! . 2014

---------------------------------
【勇者の特権を取り戻す為に俺は魔王を復活させ、無限ループを繰り返す。】


★*:;;;;;:*★*:;;;;;:*★*:;;;;;:*★
ウィンドウは新規で開きます。

月別アーカイブ

12  11  03  02  01  12  11  10  10  01 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。