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異世界のイストワール  第3章~闇に沈んだ世界~  その3

 
~前回のあらすじ~
異世界の町、スピアッジャの浜町へと戻ったシャクとヒカルは、遠方に現れた魔王と対面する。その魔王はスピアッジャの浜町の向こうの3大陸を制圧しようと、多くの魔物達を従えていた。それを見兼ねたヒカルは天使ラーに大陸を救う為、向こう側に転送を願い出る。しかし、彼女は「剣も魔法も使えない貴方達では到底無理だ。」と言う。
その彼女の言葉がヒカルに火を点けたのであった。

以下は続きです。
 

 
*スピアッジャの浜町の向こう。
魔王の制圧が進んでいる。そんな中、シャクとヒカルは変な空気内に居た。
二人の誰もが無言だった。それもそうだ、天使ラーが居なくなったのだから。
その時。
「シャク!!ヒカル!!」
二人を呼ぶ声が背後からした。
振り返る。呼んで駆けて来たのはアレクだった。
彼は二人の傍に来ると言った。
「二人共、何所に居たのさ?凄い捜したんだぜ。」
「ご、ごめん・・・ちょっと外に出てたんだ・・・」
とシャクが苦笑して答える。
そんな勇者の言葉にアレクは驚いた表情で叫んだ。
「見た!?魔王の姿を!!それと、向こうの大陸が制圧されてるのを!!」
「あぁ・・酷いぜ・・・」
「俺等の大陸ももう時期あんな風になっちまうのかな!?」
赤茶色の青年の問いにシャクは否定できなかった。
——————俺等が未だこんなんじゃ・・・アレクを助けることも世界を救うことも出来やしねぇーな・・・。
シャクが唇を噛んでそんな事を思っている時だった。
「見ろよ!あれ!ベレッタのある大陸が制圧されちまった!!!」
浜町の漁師の一人が叫んだ。



「ざっとこんなもんで良いですかね?」
キルラーは額の汗を拭う。
「わぁ!汗ヤバっ!油取り紙、油取り紙!!」
彼女はベレッタと言う町や、メルカート等の町がある大陸を一つ、魔法陣で召喚した魔物達で制圧した。
「制圧が遅いな・・・」
「アハハハハハハハハ☆」
「あんなに3大陸全体に魔物を呼び出したのに・・・たったの一大陸だけか・・・」
「まぁまぁ、良いじゃないですか☆」
「そうだよ!!凄い事だよ。新人ちゃんにしちゃぁーよくやったもんだよ。」
アプフェルが笑顔で同意する。そして、ヘンリに向かって続ける。
「ねぇ、次はボクの番だよ。ボクが次やって来ても良い?」
滅神王は少し考えて言い放った。
「・・・・まぁ・・・一大陸は自分の力で制圧できたんだから・・・よしとするか・・」
「マジすか!?マジですか!!」
「・・・合格では無いがな・・・」
「ヒャホーっ!!ヘンリー様!!大好きです☆」
キルラーは叫ぶとヘンリに抱きつこうとしたが、リンネルが立ちはだかった。しかし、キルラーは気に留めることなくリンネルに抱きつく。
「リンネル!!やったよぉ~☆」
「良かったですね、キルラーさん。」
感情の無い声でリンネルが言う。
「うんうん☆これでしっかり寝れそうだよ☆・・・てか、いっつも寝てんだけどね☆」
「アプフェル。」
滅神王の呼びかけでアプフェルが輝かしい目を向ける。
「やって来い。残りのニ大陸を。」
「やった~!!!」
アプフェルは大喜びで舞う。
「お前等、アプフェルの制圧が終わり次第、滅界へ帰る。良いな?」
「はい。」
「OK]
「へい☆」
返事をするなり、アプフェルは残りの大陸へと向かった。



襲い来る魔物達を鋼の剣で攻撃し、国民達を避難させるガムラン王国の王女ペイン。そして、そんな彼女の第一の護衛兵である甲冑に身を包んだ男カーツとその彼に仕えている多くのガムラン兵士達。
「ペイン王女!お体の方は大丈夫でござますか!!」
カーツは鋭い牙を向けて襲い掛かって来た獣型の魔物を兵士の剣で斬り捨てて叫んだ。
「あぁ、カーツこそ大丈夫か!!」
「はい!」
「カーツ隊長!国民全員を全てガムラン王国内地下へと避難させました!!」
とカーツの部下の一人が言った。
「分かった。では、ガムラン王国の前に兵を立て、王国を魔物の攻撃から死守する。」
「はい!!」
カーツの部下達は隊長の命令に従い、ガムラン王国へ急いで戻っていく。
それでも尚、魔物達に剣を向けて戦っている王女を見て、カーツが言う。
「ペイン王女、城に戻りましょう!城に戻れば安全ですから!」
「いいや、私は戦う。カーツ、お前は城に戻れ。そして、父上や母上、エイク達国民を頼む。」
その時、上空から鳥型の魔物が炎を吐いてきた。
「危ない!!」
カーツは王女の腕を引き、煉瓦が並ぶ建物の傍へと逃げ、隠れた。そして、言う。
「何を馬鹿な事を仰っているのですか!!」
「カーツ、私は故意に魔物どもに掴まって魔界へ行き、魔王を叩く心算だ。」
「何を!!」
「そうせねば、この人間界は魔族どもに支配されたままだ。」
「どうして王女である貴女ばかりがこんな苦労をしなくてはならないのですか!!」
「王女であるからこそしなくてはならない。」
「それでは意味がないんです!!」
カーツは拳を握り締めて言った。未だ、炎は吹き荒れている。
「俺がガムラン王国の兵士になったのは・・・・他でも無い・・・・貴女を・・・・」
「カーツ、時間が無い。」
ペインは言うと、物陰から姿を出そうとする。しかし、そんな彼女をカーツは止めた。
「止めて下さい!!貴女にもしものことがあれば・・・俺は・・・」
「心配するな。少しの間、城を留守にするだけだ。」
「その少しが永久になるかもしれません!!危険です!」
「カーツ、お前の心配性は母親譲りか?」
「ペイン王女!」
「こんな時に私の心配などしなくて良い。お前は国民達や王の事ばかり考えていろ。」
「そんな事できま・・・」
その時だった。
「姉さん!!姉さん!!」
エイクの声と多くの兵士達の足音がした。
「エイク!」
ペインは物陰か出た。カーツも慌てて彼女の後を追う。
「エイク!」
「姉さん!!」
戦場と化している城下町で再会を果た時。
人間を発見した魔物達が一斉に襲い掛かって来た。すぐに王女と王子を護る様にエイク側のゼノとペイン側のカーツが魔物を排除した。一瞬の出来事であった。
「カーツ・・・・」
「危ないところでした。」
「すまない・・・」
ペインは言うと、エイクに向き直り、
「何故、来た!城へ帰れ!」
と叫んだ。
そんな姉の言葉にエイクは食って掛かる。
「姉さんこそ、何で一人で何でも背負おうとするんだ!」
「っ!」
「ペイン王女。」
エイクの横から甲冑に身を包んだ兵士ゼノが剣を収めながら進み出た。
「ゼノか・・・」
「ペイン王女、ガムラン王が城でお待ちしております。早急に城へご帰還なさる様に・・・」
「どいつもこいつも・・・」
「危険なんです。此処は以前の城下町では無いのですから。」
「分かっている。だから、それを取り戻そうとしているのではないか!」
「カーツ、王女の護衛役である君がこんなことではいけないよ。」
「あぁ・・・分かっている・・・」
ゼノの言葉にカーツは頷く。
そんな彼を見兼ね、ペインは言った。
「カーツは関係無い。私がカーツの言う事を聞かなかっただけだ。」
「それでは困ります、ペイン王女。」
「・・・・」
その時だった。一人の兵士が何かに気付き、上空を指差す。
「な、何かが・・・・やって来ます!!!」
「!」
全員の視線が遠方からやって来る影に向く。
「魔物か!!」
「いいや・・・」
言っている間にその影はペイン達の前に着地した。
「ふぅ~・・・・結構距離あったんだねぇ・・・」
と影。
フワフワのブロンド、紫色の大きな瞳、白衣のポケットに両手を突っ込み、おしゃれな悪魔のブーツを履いた青年型の魔物。
「悪魔か!」
ペインは剣を構え、眼前に現れた悪魔を睨む。そんな彼女を護るようにカーツが前衛へ立つ。
しかし、その悪魔は周囲を見回し微笑む。
「林檎発見!!」
言うなり、瞬間移動し、破壊された民家の机の上にある林檎を手に取る。そして、頬張る。
「焼き林檎みたいで美味しいや。今度、ヘンリーにも作ってあげようっと。」
「貴様!!何者だ!!」
とカーツ。
アプフェルは林檎を飲み込むと、微笑んで名乗る。
「ボクは滅神王ヘンリーに仕える大悪魔神官アプフェルだよ。林檎が凄く好きでね、毎日林檎を食べなきゃ朝が始まらないんだ。・・・・んで、今日はここら辺の大陸を制圧しに来たんだ。まぁ、しっかり抵抗してよね。無抵抗だと楽しくないから。」
兵士達は各々武器を構える。
そんな人間達をきょとんとした表情で見つめ、悪魔は笑う。
「おっと、やる気があるんだ。嬉しいなぁ~♪・・・それじゃぁ、ボクも殺り甲斐があるってもんだ。」
アプフェルは言うと微笑を残酷そうな形相へと変えた。



続く…。
 

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2014-11-01 : 【異世界のイストワールⅠ】 : コメント : 0 :
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プロフィール

十二仙 百露

Author:十二仙 百露
性別:女
年齢:18
身長:158cm
血液型:AB
誕生日:9月12日
好きな食べ物:甘い物
嫌いな食べ物:苦い物
趣味:小説、書道、絵を描く、模写、ゲーム、ゲーム実況見物

 

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Happy Halloween !! . 2014

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【勇者の特権を取り戻す為に俺は魔王を復活させ、無限ループを繰り返す。】


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