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勇者の特権を取り戻す為に俺は魔王を復活させ、無限ループを繰り返す。      第3特権~それ良い案だな!!それ乗ったァっ!!

第3特権~それ良い案だな!!それ乗ったァっ!!


*大いなる輝きに包まれている神の国。聖水が清く流れ、美しい花々が咲き誇る国。良い匂いの風が吹き、勇者の茶髪と賢者のオレンジ色の髪を揺らす。
そんな神の国では大勢の天使達が遊んでいた。
遊ぶ女型の天使達を眺め、勇者は赤目を輝かせた。その親友を横目で見ながら、賢者は溜息をつく。
「お前、勇者の特権を取り戻すって・・・又馬鹿な事考えてんじゃねぇーだろうな?」
と賢者。
「馬鹿な事考えてねぇーよ。馬鹿じゃあるまいし。」
———————いや、お前、相当な馬鹿だぞ。
と賢者は思うのであった。
「おっしゃ、女神さんに会いに行くかなっと!」
勇者は純白の階段を上る。その後を賢者は呆れて付いて行く。



女神が居る神秘的な神殿の大扉を開け放ち、勇者はずかずかと神殿内に入って行く。そして、女神の間へ参上する。
聖なる扉を開け、勇者と賢者は入る。
「おっす、可愛い女神ちゃん!お久しぶり、つーか、あんましお久しぶりじゃねぇーけど。」
勇者は大広間の奥の、神の椅子に座っている女神——————黄金の長い髪の毛、藍色の瞳、薔薇色の唇、真っ白いトーガを纏っている美人———————に笑顔を向けた。そんな勇者の頭を賢者は魔法書で打っ叩いた。
「痛っ!!何すんだよ!」
「女神様だぞ!もっと神聖な挨拶は出来ないのかっ!ったく、お前って奴は・・・!」
「出来るワケねぇーだろ!つーか、テメェーが一々俺様の頭を叩くから、脳細胞が消えてんだよ!!」
「テメェーの脳細胞なんぞ最初からねぇーよ!!」
「失礼なっ!」
「フフフ、相変わらず元気そうね・・・勇者と賢者は。」
二人の遣り取りを眺め、女神は微笑む。
「元気だよ!!俺ァ、女の子が消えない限りは元気だぜ!!」
と勇者は威張る。
「黙れ、淫者め。」
賢者は盛大な溜息をつく。
そんな賢者を一瞥し、女神は問い掛ける。
「それで、私に何の用ですか?」
「そうそう!凄ェー用があって来たんだよ!!」
「あら、それはどんな用事かしら?」
賢者は呆れてそっぽを向いた。
勇者は茶髪を掻くと、赤い目を輝かせて言い放った。
「俺を王様にしてくんない?」
「はっ!?」
意外な勇者の言葉に賢者は転びそうになる。
「王様!?」
「そう。王様になったら、特権を失くす事もねぇーじゃん?つーか、金がボンボン手に入るじゃん?超嬉しくね?」
「いや、王様ってな・・・勇者で居る方が気楽で良いと思うぜ。」
「いやいやいやいやいやいや、気楽じゃねぇーよ。」
「気楽だって。」
「つーワケでさ、女神様、俺を王様にしてくんないですか?」
勇者は女神に微笑む。
そんな勇者に女神は額に血管を浮かべ、微笑んで返す。
「どこまでも腐ってんな、お前。一遍死んでみるか?」
と女神。
「そいつは酷いぜ。俺はマジで言ってんのによ。」
「私もマジで言ってますよ。死ぬか?」
賢者は目を半眼にして勇者に言う。
「ほら、諦めろ。勇者になった者は生涯勇者なんだよ。」
「そんなん絶対ぇー嫌だ!!勇者だって他の職業に転職したいよ!!」
勇者は子供の様に暴れ出した。
それを見て賢者は思う。
———————いや、王様は職業に入らねぇーから・・・・・。てか、てっきり、魔王を復活させて、勇者の仕事を増やし、再びフリーパスを復元させる気かと思ったが・・・やっぱり、相当な馬鹿だな・・・こいつ・・・。
喚き散らす子供の様な勇者を一瞥し、女神は彼に言い放つ。
「勇者がそう簡単に勇者の職業から解放されると思ったら大間違いですよ。」
「そんなん聞いてねぇーよ!!」
「契約の書類に書いてあったじゃないですか。」
「見てねぇーよ!!」
「見て無い貴様が悪い。」
女神は残酷そうな表情をし、嘲笑う。
賢者は顔を引き攣らせる。
——————勇者に加え、女神も相変わらず神にあるまじき発言だな・・・。
「何で!何で!!魔王倒したら勇者なんかお払い箱で、勇者の特権のフリーパスが消えちまうんだよ!!Come back to me マイフリーパスっ!!!」
勇者は床を叩きながら、泣き喚く。
そんな勇者に向かって、女神は嘲笑い、言う。
「王様になったとしてもフリーパスは使えないぞよ。」
「俺のフリーパスゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
青年は女神の言葉が聞こえていないらしく、喚き散らしている。そんな勇者に苛立ったのか、女神はむっとして声をでかくした。
「そんなに勇者の特権のフリーパスを取り戻したいのなら!再び、魔界へ行き、魔王を復活させ、勇者の仕事を増やせば良いではないか!!そうすれば、お前は再び仕事のある勇者になり、特権を取り戻す事が出来よう。」
女神の言葉に賢者は驚愕する。
——————嘘ォォォォォォォォォォォォっ!女神様がそんな魔族的な事言っても良いのかァァァァァァァァァァっ!世も末だなァ!!
勇者は俯いたまま立ち上がり、拳を握り締める。
そして———————。
「女神様、そいつは・・・・」
賢者はごくりと唾を飲み込み、勇者を見る。
———————流石の馬鹿な勇者もあの女神の発言には反対だろうな・・・。普段は淫乱勇者だが、一応は世界を魔王から救った正義の勇者だからな・・・。

と思った瞬間。

「それ良い案だな!!それ乗ったァっ!!」
勇者は叫び、女神に輝かしい赤目を向けた。
「おい!勇者!!貴様、馬鹿か!!」
と賢者。
茶髪青年は宣言すると賢者に向き直る。
「おい、賢者。今から魔界に行くぞ!!よし、魔法でばっと飛ばしてくれ!!」
「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやっ!テメェー勇者だろう?何で魔王復活させんだよ!!」
勇者は冷静に賢者の肩に両手を乗せると、呟いた。
「俺の勇者特権の為だ。力を貸してくれ。」
「いや、そんな事に力貸したくねぇーよ!」
「女神も言ってんだ。魔王を復活させろってな。」
「言ってねぇーよ!つーか、女神がそんな事言ったら駄目だろ!」
「私も勇者に世界を魔王から救ってなんて言ったけど・・・平和になって少々飽きて居たところだったのよ。」
と女神。
「おい!」
賢者は即座に女神に突っ込む。
しかし、当の女神は茶髪の青年へ視線を向け、続ける。
「勇者よ。」
「あ?何だ?」
「勇者にはフリーパス以外にも素晴らしい特権があるではないですか。王様になるよりかは随分良いですよ。」
「マジで?」
「あァ、マジです。」
「それって何?」
勇者の問い掛けに女神は微笑む。
「それはな、どんな事をしても怒られない事です。」
———————おいおいおいおいおいおいおい、女神も腐ってやがる!本当にこの世も終わりだ!
賢者は女神の言葉を聞いて絶望の淵に立たされた。
「そう言えばそうだなァ・・・」
「ほら、殺人罪(殺人未遂罪)、傷害罪(暴行罪)、逮捕罪、器物損害罪、建造物損害罪、住居侵入罪、建造物侵入罪、窃盗罪、強盗罪、事後強盗罪、占有離脱物横領罪、凶器準備結集罪、内乱首魁罪、暴力行為等処罰法違反、加重傷害罪、常習傷害等罪、盗犯等防止法違反、銃刀法違反、刀剣類所持罪、刀剣類譲渡罪、刃物携帯罪、廃棄物処理法違反、墳墓発掘罪、納棺物領得罪、死体損壊罪・・・色々罪があるでしょう?これ等全て、勇者は無視出来るじゃないの。凄いでしょう?」
賢者は頭を真っ白にする。
勇者は考える。
確かに、勇者には何をしても怒られないと言う素晴らしい特権がある。幾つか上げてみようではないか。

その1:勇者は顔パスで城や一般の住宅を自由に出入り可能。
その2:勇者は一般の住宅や王城内の中ですら物色しても良い。
その3:民家への不法侵入可能。
その4:タンスや棚からモノを奪うのも可能。
その5:魔物がどうにかこうにか稼いだお金を武力を持って奪う事が出来る。
その6:世界を魔王から救ったその後、フリーパスが使える。
(以下、省略)

「そうだなっ!王様よりずっと良いじゃねぇーかっ!」
勇者は叫び同意すると、女神の手を握った。
「俺、やっぱ勇者で良いや。大事な事を教えてくれてサンキュー、女神。」
「腐ってんな!お前等!!」
と賢者。
勇者は赤い目を光らせて叫び、拳を天へ突き上げる。
「そう言うわけだ、賢者!魔界へレッっゴー!!」
「“魔界へレッっゴー!”じゃねぇーよ!何、遠足に行くみたいになってんだよ!可笑しいだろう!」
と賢者は最後まで抵抗する。
しかし、勇者は下がらない。
「遠足じゃん。あの魔界。」
「遠足じゃねぇーだろ。」
「あんな雑魚がいっぱい居る魔界なんざ、俺達にとっちゃァ遠足同然だぜ。・・・・・で、お前は一体何にビビってんだ?俺が付いてるだろ?」
「何その‘最終決戦の時だ’的な雰囲気醸し出してんの?全然、違うからな!つーか、アンタは平和を乱しに魔界へ行くんだろ!」
「平和を乱すなんて嫌な言い方すんなよ。俺はあくまで特権を取り戻す為に魔界へ赴くんだぜ?」
「同じじゃねぇーか!!」
「良いからつべこべ言わずに魔界へ行くぞ。相変わらず、リーダーの言う事に一々五月蠅いなァ。」
「注意してんだろ!!てか、勇者がそんな事して良いのかよ?ヤバイぜ。」
「良いって!所詮、世界は俺が救うんだ。だったら、破壊しようが何しようが人間界の連中には関係ねぇーよ。」
「出たよ、勇者にあるまじき発言!!てか、関係ねぇー事なんかこれっぽちもねぇーよ!!」
賢者は怒鳴り、女神に視線を転じた。
「女神様も女神様だ。勇者に変な目的を与えないで下さいよ。それでなくても、変な人間なのに。」
女神は椅子の肘掛に肘を置き、笑った。
「良いから、つべこべ言わずに魔界へ行け。八つ裂きにするぞ。」
微笑んで言う女神の綺麗な瞳は決して笑っていなかった。

———————こんな聖職者達なんか要らねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!


そして、女神は勇者達を見送り盛大な溜息を吐く。
とそこへ、男型の天使が水を持ってやってくる。当然彼は苦笑している。
「女神様・・・・何故、潔く勇者様を王様にしなかったんですか?その方が、人間界も無事なのに・・・」
女神は天使から水を受け取り、飲み干すと疲れた物言いで返した。
「勇者を王様にする・・・つまり、一人の人間の人生を私が変えると言う事は・・・再びこの世界全てを創り直さねばならない。」
「は、は・・・・」
「・・・言い換えれば、面倒なのよ。又、世界を創り変えるのが・・・。」
世界を治める女神の言葉に天使は目を点にした。


続く…。
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2015-01-04 : 【勇者の特権を取り戻す為に俺は魔王を復活させ、無限ループを繰り返す。】 : コメント : 0 :
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勇者の特権を取り戻す為に俺は魔王を復活させ、無限ループを繰り返す。      第2特権~勇者の特権を取り戻すにはあの方法しか無ぇーなっ!~

第2特権~勇者の特権を取り戻すにはあの方法しか無ぇーなっ!~


*朝。青空の下、窓の外を雪がちらつく。
宿屋のベットの上で眠っている・・・・・いや、床に落ちて眠っている勇者。大鼾を掻いて眠っている。そんな彼に朝日が降り注ぐ。
そこへ、朝食を済ませた賢者が部屋の扉を開け放ちやって来る。
「おい、勇者。起きろ、朝だぞ。」
「あァ~・・・俺、積極過ぎは少し苦手なんだよ・・・頼むからさ・・」
賢者は勇者の寝言を聞き、目を半眼にする。
———————こいつ、夢まで汚ぇーな・・・淫者めっ。
だから、魔法書を開き魔法を唱える。
「<神よ、我に冷やかなる魔力をお与え下さい。>…………………ブリザーガっ!!」
賢者の詠唱と共に、勇者へ向けて容赦無く氷の刃が降り注ぐ。
「痛ぇっ!つーか、冷てぇっ!!」
勇者は飛び起きた。
そして、飛んできた氷の刃を防御で防ぎ、賢者に怒鳴る。
「何なんだよ!!賢者っ!」
「‘何なんだよ!!’じゃねぇーよ。朝だぞ、いい加減に起きろ。」
「朝?」
勇者は窓の外を見る。
「本当だ、朝だ・・・」
「早く、朝食を済ませろ、馬鹿。」
「馬鹿じゃねぇーっ!つーか、馬鹿って言う方が馬鹿なんだぜ?」
「良いから、支度して食え。」
賢者は呆れた表情で勇者に言い放つと椅子に座った。当の勇者は何やら愚痴愚痴言いながら、顔を洗い、歯を磨き、勇者のシャツを整え、勇者の剣を腰に差し、盾を背中に装備した。
「おっしゃァ、朝飯食いに行くか。」



1階の食堂に向かった勇者と賢者。賢者はコーヒーを頼み、勇者はモーニングセットを注文する。
モーニングセットが来る間、勇者は給仕の生娘を口説きに掛かっていた。
「ねぇ、そこの君、歳幾つ?」
給仕の生娘は戸惑いながら、返事をする。
「21です。」
「へぇ~21歳。俺、23歳なんだ。」
「そ、そうなんですか・・・」
「お名前は?」
「名前は・・・」
「おい、勇者!仕事してんだぞ!一々話しかけるな!」
見兼ねた賢者が勇者を制止する。
しかし、当の彼は無視。
「つーか、君、可愛いね。彼氏とか居ないの?」
「い、居ないです。」
「ふ~ん・・・何なら、俺がなってやろうか?俺が君の彼氏になったら、絶対ぇ一生忘れられない彼氏になるぜ!アハハハハハハハ・・・っ、痛ぇっ!」
頭を賢者に殴られ、そのまま机に顔面を激突する。
「ごめんな、この淫者は放って置いて良いから。」
賢者は給仕の生娘を仕事へと戻す。すぐさま、給仕の娘は礼を言い、仕事に戻っていった。
「痛ぇじゃねぇーか!!何だよ!」
「無闇に女の子を口説くな、気色悪い。」
「黙れ、腐れ賢者野郎!」
「誰が腐れだ。腐ってんのは貴様の方だろう、淫者。」
「腐ってねぇーよ。俺ァ、いつだって輝いてるよ。」
その時、注文していたモーニングセットとコーヒーが勇者達の机に運び込まれ、朝食を済ます二人。まァ、賢者は済ましているが…。
クロワッサンを頬張りながら、ブラックコーヒーを飲んでいるオレンジ色の髪をした賢者に勇者は問う。
「なァ、ほれはらさひほうすんだ?」(なァ、これから先どうすんだ?)
「どうするってぶらり旅すんじゃねぇーの?魔物居ねぇーし。」
「ふはいはひかァ・・・ほれで、ほこひくんだ?」(ぶらり旅かァ・・・それで、何所行くんだ?)
いい加減苛々してきたのか、賢者が少し苛立った口調で言い放った。
「あのな、口にモノを入れた状態で喋んなっ!全く、汚ねぇー野郎だぜ。」
勇者は飲み込むと、素直に謝った。
「すまん。つい、癖でさ・・・」
「どんな癖だよ。」
「つーか、どこからぶらり旅すんだ?俺、正直言って、女の子が居る店のぶらり旅の方が良いんだけど。」
と言うと勇者はサラダを食べる。
そんな厭らしい獣を見て、賢者は言う。
「お前、死ね。」
「お前もな。」
賢者は思う。
———————何でオレ、こんな馬鹿と旅してんだよ。一応は親友とは言え、オレのそん時の思考が理解できん。
「つーか、俺、仲間に女の子欲しい。」
「死ね。」
「だってさ、魔王倒したの俺等男二人じゃん。冴えねぇーよな・・・・お前が、“女なんか要らねぇ、足手纏いになるだけだ。”って格好付けた様な事言うからさ。だから、仲間に入れず、俺等だけで魔王討伐に行ったけどさ・・・我慢の限界なんだよな、俺。」
「死ね。」
「だからさ、ぶらり旅で女の子仲間にしたいです!」
「良いから、死ね、淫者。」
勇者は食べ終わり、立ち上がると、カウンターへと歩いて行く。賢者も仕方無く付いて行く。
「おばちゃん、宿屋出るわ。フリーパスで。」
勇者は宿屋の女将に最高のスマイルで挨拶する。
しかし、女将は苦笑する。
「ごめんね、勇者ちゃん。フリーパスってのはもう使えないんだよ。」
「はっ!?」
賢者は少し怪訝そうな顔をする。
「何で・・・すか?」
と勇者。
「それがさ、アンタ等が魔王を倒したから魔物も出なくなった。それで、勇者ちゃん達の仕事は無くなったじゃないかい。だから、フリーパス期間は終了ってワケだわさ。」
「何だよ、それ!!」
「ごめんね。折角、勇者ちゃん達が世界を救ってくれたってのにねぇ・・・お払い箱って感じだよねぇ・・・」
女将は申し訳無い様な物言いで謝り、代金をくれと言わんばかりに会計を出す。
「代金は35000Gね。」
勇者は女将の台詞を聞くと、クールな格好をして口を開く。
「あのね、綺麗な女将さん。どうですかね、俺がデートするんで、フリーパスにはして下さいませんかね?」
女将は笑うと、額に血管を浮かべる。
「アタシには旦那が居るからね、そりゃァ無理な話だわさ。はい、代金35000G。」
「・・・へいへい。」
勇者は代金を払うと、賢者と宿屋を出た。



雪がちらちらと降る、空。
町を出て、勇者は叫ぶ。
「俺の勇者特権はいずこに消えたんだァァァァァァァァァァァァァァァっ!つーか、寒っ!」
賢者も腕を組んで呟く。
「何で、フリーパスが使えないんだ?」
「こっちが聞きてぇーよ!!俺の勇者特権帰って来いィィィィィィィィィィィィっ!」
「魔王を倒したら勇者の特権が消えたって言ってたな、あの女将。」
「いや、女将だけが言ったんじゃねぇーんだ。ぱふぱふキングダムの女将も言いやがったんだ。“お払い箱”ってな。」
「マジか・・・」
「あァ、マジだぜ。クソォ、俺が女神の依頼を受けて、魔王を倒さず、勇者で居れば勇者の特権を失わずに済んだってのにィィィィィィィ!!」
とそこまで叫ぶと勇者ははっと目を見開く。
「そうか、その手があったぜ!」
「は?」
賢者は勇者に半眼を向ける。
「分かったぜ、俺の勇者の特権を取り戻す方法がよ!」
「別に良いだろ。金はいっぱいあんだ、それに、世界が平和になったんだから良いじゃん。」
「俺は良くねぇっ!」
「おい、それ勇者にあるまじき発言だな。」
と賢者。
勇者はにやりと笑うと言う。
「勇者の特権を取り戻すにはあの方法しか無ぇーなっ!」
「何だよ。てか、大体予想は付くがな。」
賢者は嫌な予感が背中を這うのを感じた。
——————勇者が一番やってはならねぇー事、考えてんじゃねぇーだろうな・・・こいつ。
「おい、賢者。」
「何だよ、淫者。」
「女神様が居る、神の国へ行くぞ。」
「は?今から?」
「おうよ。だからさ、魔法で飛ばしてくれ。」
勇者はボサボサの茶髪を掻くと、笑った。
そして、彼は赤い目を光らせた。


続く…。


☆あけましておめでとう!!☆
いや、今年もお願いします。
つーワケで、小説の方もバンバン進んで行きたいっす!!
てか、小説の方が結構遅れてすまん。
まァ、これからもお願いしあす!

2015-01-01 : 【勇者の特権を取り戻す為に俺は魔王を復活させ、無限ループを繰り返す。】 : コメント : 0 :
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勇者の特権を取り戻す為に俺は魔王を復活させ、無限ループを繰り返す。~登場人物~改正番!

※本当にごめんなさい!あんましキャラが決まってなくて結構キャラが変わったんすよ!すまん!
それで、改正番を出したんっす。

◎勇者
…世界に蔓延る、魔物どもを倒し、世界の人々を命懸けで守る勇敢な戦士。そして、魔王討伐を女神に依頼された聖職者。ステータス的にほぼ最強。
自称、<イケメン勇者>らしい・・・。
戦闘力は全てにおいて言う事は無いのだが、生活面では言う事あり。
女性に目が無い為、いつも賢者に怒られている。

*データ(★×10が最高)         *装備
・HP  :★★★★★★★★★★      ・勇者の剣、女神の短剣
・MP  :★★★★★             ・勇者の盾
・力   :★★★★★★★★★★      ・勇者のサークレット
・素早さ :★★★★★★★★★       ・勇者のシャツ
・精神  :★★★★★★★          ・勇者のグローブ
・知性  :★★★★★★★          ・勇者のズボン
・回避  :★★★★★★★★★★      ・勇者のブーツ
・攻撃力 :★★★★★★★★★★     ・勇者の証
・防御力 :★★★★★★★★★★
・魔法回避:★★★★★★★★★★
・魔法防御:★★★★★★★★★★
・格好良さ:★★★★★★★★★★

*特徴
・性別:男
・身長:176.2㎝
・体重:64㎏
・年齢:23歳
・髪の毛:茶髪&ボサボサ
・目の色:赤目
・性格:女好き、博打好き、酒好き、熱くて寒くて暗い場所嫌い、幽霊苦手
・効き易い効果:誘惑
・一人称:俺・俺様

*特技
回転斬り、一閃斬り、隼斬り、会心斬り、疾風斬り、五月雨斬り、覇王斬り、火炎斬り・雷神斬り・氷河斬り・風魔斬り(賢者とのコンビ技)…


◎賢者
…全ての魔法を習得し、勇者をサポートする頼り甲斐のある勇者の優秀な仲間。勇者の性格を直したいと日々思っている。勇者とは正反対で女性は苦手らしい。


*データ                    *装備
・HP  :★★★★★★           ・大賢者の杖
・MP  :★★★★★★★★★★     ・魔法書
・力   :★★★★              ・賢者のピアス
・素早さ :★★★               ・賢者のローブ
・精神  :★★★★★★★★★★     ・賢者の腕巻き
・知性  :★★★★★★★★★★     ・賢者のズボン
・回避  :★★★★              ・賢者の靴
・攻撃力 :★★★               ・賢者の証
・防御力 :★★★★
・魔法回避:★★★★★
・魔法防御:★★★★★★★
・格好良さ:★★★★★★★★★★

*特徴
・性別:男
・身長:176.1㎝
・体重:63㎏
・年齢:23歳
・髪の毛:オレンジ&ツンツン系の髪型
・目の色:藍色
・性格:几帳面、しっかり者、真面目、短気、冷たい、幽霊苦手、
・効き易い効果:特に無し
・一人称:オレ

*特技
回復魔法、攻撃魔法、補助魔法(状態変化解除魔法、防御力上昇低下魔法、素早さ上昇低下魔法、魔法防御力上昇低下魔法…)、悪魔祓い、祈り、神秘の悟り、癒しの風、魔結界、精神統一、魔力覚醒、天の波動…


◎召喚士
…すれ違った誰もが何度も振り返る程、可愛らしい女性。人間とはあまり仲が良くは無く、魔物と仲が良い。よく野宿をしている。

*データ                    *装備
・HP  :★★★                ・星屑のロッド
・MP  :★★★★★★★★★★      ・魔法の鞭 
・力   :★★                 ・妖魔のイヤリング
・素早さ :★★★★★★          ・召喚士のビスチェ
・精神  :★★★★★★★★        ・二重網タイツ
・知性  :★★★★★★★★★★      ・妖精の腕輪
・回避  :★★★★★★★★★       ・召喚士のサンダル
・攻撃力 :★★★               ・召喚士の証
・防御力 :★★
・魔法回避:★★★★★
・魔法防御:★★★★
・可愛さ :★★★★★★★★★★

*特徴
・性別:女
・身長:163㎝
・体重:47㎏
・年齢:23歳
・髪の毛:赤茶色
・目の色:緑色
・性格:ツンでれ
・効き易い効果:特に無し
・一人称:私

*特技
召喚、攻撃魔法、愛の鞭、誘惑の鞭、四天魔の鞭、縛り鞭、拷問鞭…


◎盗賊
…世界に散らばる宝を探している盗賊。何かを攫うのは好きだが、攫われるのは嫌い。ポテトチップスが大好物らしい。勇者の様に女性は好きでは無い。恋人はお宝。

*データ                    *装備
・HP  :★★★★★★★         ・古の大盗賊の短剣
・MP  :★                  ・盗賊のターバン
・力   :★★★★★★★★        ・盗賊のマスク
・素早さ :★★★★★★★★★★     ・盗賊のチュニック
・精神  :★★★★★★           ・鍵開けグローブ(左)
・知性  :★★★★★★★         ・指貫グローブ(右)
・回避  :★★★★★★★★★★     ・静寂のブーツ
・攻撃力 :★★★★★★★★        ・職人のベルト
・防御力 :★★★★★
・魔法回避:★★★★★★★★★★
・魔法防御:★
・格好良さ:★★★★★★★★★★

*特徴
・性別:男
・身長:176㎝
・体重:62㎏
・年齢:23歳
・髪の毛:白髪&サラサラ
・目の色:透き通った水色
・性格:宝には目が無い。無口。
・効き易い効果:キラキラ光る効果がある攻撃
・一人称:自分

*特技
盗む、盗賊の鼻、お宝探し、隠れる、投げる…



◎聖騎士(パラディン)
…聖なる力を宿した騎士。自己犠牲で仲間を守り抜く程の防御力を誇る優秀な戦士。盾役になり、勇者をサポートする。
戦闘以外ではお兄さん的な存在。料理がもの凄く得意。
よく笑っている。体系はがっちりタイプ。

*データ                    *装備
・HP  :★★★★★★★★★★     ・ラグナロク、ホーリーランス
・MP  :★★★★★★           ・聖騎士の盾
・力   :★★★★★★★★★★     ・聖騎士の兜
・素早さ :★★★★★            ・聖騎士の鎧
・精神  :★★★★★★★★★       ・聖騎士の籠手
・知性  :★★★★★★           ・聖騎士のブリーブ
・回避  :★★★★★★★★★★     ・護りの指輪
・攻撃力 :★★★★★★★★★★        
・防御力 :★★★★★★★★★★
・魔法回避:★★★★★★★★★★
・魔法防御:★★★★★★★★★★
・格好良さ:★★★★★★★★★★

*特徴
・性別:男
・身長:184.5㎝
・体重:71㎏
・年齢:23歳
・髪の毛:深緑
・目の色:黒
・性格:優しい、料理が上手い、
・効き易い効果:特に無し
・一人称:僕

*特技
疾風突き、獣斬り、回転突き、回転斬り、一閃斬り、火炎・雷神・氷河・風魔斬り&突き(賢者とのコンビ技)、仁王立ち、挑発、刃の防御、身代わり…



2014-12-27 : 【勇者の特権を取り戻す為に俺は魔王を復活させ、無限ループを繰り返す。】 : コメント : 0 :
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勇者の特権を取り戻す為に俺は魔王を復活させ、無限ループを繰り返す。      第1特権~勇者はフリーパスでOKなんだよ。~

第1特権~勇者はフリーパスでOKなんだよ。~


*時は夜。
赤いソファ。
栗色の髪をした男が大勢の美女に囲まれながらワインを飲んでいる。そして、甘い声で美女達を誘惑する。
「いつも誰をお嫁さんに貰おうか迷うんだよなァ~・・・・」
と男。
すると、隣の美女が男の腕を掴んで甘える。
「えぇ~、あたしじゃないんですかァ?」
「う~ん・・・君も十分に素敵なんだよね。」
「そんな女よりあたしの方が綺麗よ!」
「いいえ、私ですっ!」
「何よ!」
美女達が男を取り合って醜い争いを始める。しかし、男はそれを制す。
「止めなよ。・・・・俺はそんなプレイ好きじゃない。」
ワインを一口飲む。
「ねぇ~、一体誰を選ぶの?」
イケメン風を吹かせた男は三呼吸程置いて笑う。
「みんな可愛いから全員貰っちゃおうかなァ~!」
そして、両腕を広げ美女達を自分の腕の中に入れる。

そう、男が今居る場所は危ない場所である。
通称—————ぱふぱふキングダム———————と呼ばれる・・・・もう一度言おう。危ない場所である。
大勢の美女から多くのキスを貰い、男は満足らしい。
そして———————。
「今日はいっぱい飲もうかな~・・・俺、フリーパスだしさ!」
「ワイン、注ぎますわよ。勇者様っ。」
美女がワインを勇者と呼んだ男のグラスに注ぐ。
そう、この女好きの男こそが、昨日魔王から世界を救った勇者なのである。
酔い潰れた勇者は美女の膝に頭を置き、叫ぶ。
「相変わらず此処は可愛い子がいっぱ居るなァ~・・・帰りたくなくなるぜっ!」
「じゃァ、ずっと此処に居て下さいよ。」
美女達が勇者に甘い声で言う。
勇者は笑い、大きく頷く。
「そうしよっかなァ~!魔王も倒したし、世界が破滅させられる事はねぇーからな。いやァ~、世界中の美女と酒は俺が全て守ってやったってワケだな。俺、超凄ぇじゃんか。」
美女にピーナッツを食べさせてもらう。
とそこへ、若い店員のお嬢さんがやって来た。
「勇者様。」
勇者はやって来た店員を見た。
「お?アンタも可愛いじゃないか。どうだ?此処で一緒に飲まないか?」
店員は苦笑し、首を横に振ると紙切れを取り出し、彼に渡す。
「これを勇者様のお仲間さんが・・・・」
「ん?何だ、これ?」
大きく字が書いてあった。

————————————————————————————————
馬鹿勇者へ


真夜中までに宿屋に帰って来ねぇーと、
お前を麻痺状態にして、火炙りの刑にするからなっ!


                賢者
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手紙を見た途端に、酔いが醒めた。
———————あいつ・・・どこまで五月蠅いんだよ。田舎の母ちゃんかっ!
勇者は無言で立ち上がると部屋を後にしようとする。そんな男を見て、美女達が喚く。
「勇者様、もう帰っちゃうの!?酷いわ!」
勇者は振り向き、微笑む。
「すまねぇーな・・・・だけど、又今度遊ぼうぜ。次は邪魔が入らねぇーようにしとくからさ。」
「えぇ~!」
勇者は美女達に手を振って部屋を後にした。



部屋から出て、カウンターで目を点にしている勇者。
「だから、ほら、俺・・・勇者だから・・・フリーパスだって・・・」
しかし、カウンターの女将は不満げな顔をする。
「でもね、フリーパスじゃいかないよ。ちゃんとお金を払わないと・・・」
「おい、そいつァ冗談キツイぜ!俺、勇者だぜ?魔王を倒し、世界を救った勇者だぜ?」
「でもね・・・」
「ほら、此処にちゃァ~んと証拠があんだよ!」
勇者は道具袋から“勇者の証”を取り出し、女将に見せた。
勇者の証————————現代で言う免許証みたいなものである。
「な?勇者だろ?」
女将は苛々したのか、目を半眼にして言う。
「アンタがどれだけ勇者でも、フリーパスはもう効かないのよ。」
「・・・・・・・へ?・・・・フ、フリーパスがもう効かないって・・・どう言う事すか?」
「言葉通りよ。フリーパスは駄目なの。」
「いやいやいやいやいやいやいやいやいやっ!俺、勇者だぜ?」
「“勇者、勇者”ってね、魔王も居なくなってもう世界は平和になったの。って事は勇者は必要ないの。だから、アンタがどれだけ<俺は勇者ですっ!>っつって言い張っても、それは昨日の話。昨日アンタが魔王を倒してくれたんでしょ?」
「そ、そうっすけど・・・・」
「だから、アンタの勇者時代は昨日で終わり。でも、アンタが勇者って言う事実は変わらない。だけど、アンタは勇者でありもう普通の人間なのさ。・・・・・・お分かりかしら?」
女将は目をぱちぱちさせて言い放った。
そんな彼女の言葉を聞いて勇者は固まった。
「ふ、普通の人間っつー事は・・・・フリーパスじゃ・・・」
「駄目よ。さァ、お金を払って頂戴。」
「か、金・・・・」
勇者は途方に暮れた。
———————金を払うのは簡単だ。つい昨日、魔王を倒して世界を救ったから、たんまり報酬がある。だけど、勇者なんだからフリーパスでOKだろ?
「アンタ、格好良いからフリーパスにしてやりたいけどさ・・・それじゃァ、ウチの店が困るんだよね。だから、早いとこお金を払って頂戴。・・・・払わないんだったら自警団を呼ぶよ。」
女将の台詞に勇者は軽く舌打ちをした。
「分かったよ。払えば良いんでしょ、払えば。」
勇者は金———————18万G———————払うと店を出た。


魔王を倒して事により、此処で一つ、勇者の特権が失われた。
勇者特権その1=勇者はフリーパスでOK
これは消されたのであった。
だから、安易に店に入れなくなったのである。


続く…。


2014-12-25 : 【勇者の特権を取り戻す為に俺は魔王を復活させ、無限ループを繰り返す。】 : コメント : 0 :
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十二仙 百露

Author:十二仙 百露
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年齢:18
身長:158cm
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嫌いな食べ物:苦い物
趣味:小説、書道、絵を描く、模写、ゲーム、ゲーム実況見物

 

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【勇者の特権を取り戻す為に俺は魔王を復活させ、無限ループを繰り返す。】


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